女子学生の就職活動
自分の職業観を明確にし、それに基づいて企業選択を行いましょう。
現在は社会における女性の立場も大きく変化しています。
自分の置かれている現状を正しく認識し、最後まで頑張りましょう。
POINT
- ● 男女雇用機会均等法が施行されていることと、女子学生の就職活動の現状は違います。
- ● 一方で、労働力確保のために女性社員を積極的に活用し、働きやすい職場づくりを推進する企業が増えてきています。
自分に合った働き方を選択
女子学生の就職活動は、一昔前まで男子学生に比べて不利な状況にありましたが、ここ最近の社会状況の変化によって、男女差は緩和され、女性といっても、様々な選択肢から自分に合った働き方を選べるようになってきました。多様な働き方が選べる時代だからこそ、就職活動をきっかけに自分の将来を考え、どんな働き方をしたいのかをイメージしてください。例えば、「転勤や人事異動などの環境変化も積極的に受け入れ、多岐にわたる仕事を経験するキャリアを積むゼネラリスト」を目指すのか、「専門分野にとことんこだわり、専門的な職種に就くスペシャリスト」を目指すのかでは働き方はだいぶ異なります。また、自分が仕事とプライベートの両方を人生の軸に置くライフバランス志向が強いかどうかもものさしになるでしょう。自分の適性を知り、自分の職業観を明確にしたうえで、企業選択を行ってください。
キャリアセンター推薦図書
女性のための職場環境比較や女子社員の平均勤続年数、離職率など、女子学生が知りたい情報が掲載されています。
※図書館のオンラインデータベース「東洋経済デジタルコンテンツライブラリー」に格納されていますので、無料で閲覧することができます。
家庭と仕事を両立する時代に
結婚や子育てをするためには、一般職を選んだほうが仕事を⻑く続けやすいとつい考えがちですが、今やそんなことはありません。実際には、一般職と総合職の垣根は低くなりつつありますし、多くの企業では女性の働き方をサポートするための法整備が進んでいます。女子学生のみなさんには、こうした社会の現状を把握したうえで就職活動に挑んでいただきたいです。そして、総合職にも目を向けて選択肢を広げる努力をしましょう。
総合職と一般職
総合職というのは、企業の核となる業務に携わる将来の幹部候補生で、四大出身者がほとんどを占めます。女性であろうと残業や出張、転勤も当然あります。その代わり給与体系や昇進条件も男性社員と同等というのが総合職です。一方、一般職は近年減少傾向にあります。花形であった商社や損保の企業の一部は一般職枠自体を廃止しており、この傾向は続くと見られています。仕事内容は総合職の補助的な仕事が多く、給与体系も異なるうえに、ある程度以上の昇進は望めません。その代わり、出張や転勤はないです。だからといって、「地方転勤がいやだから一般職を選択する」や「営業がいやだから事務職」といった消去法で自分の働き方を選択しないようにしましょう。安易な自己判断は避けて、まずは視野を広げ前向きに企業や職種を選ぶ努力をしましょう。
女性が働きやすい企業を探すには?
女性が働きやすい企業や活躍している企業を探すためにいくつか参考になる情報サイトを掲載しておくので参考にしましょう。これはあくまであまたある企業選びの一つの指針です。企業選びで大切なのは、自分が働きやすいかどうか。その点に注意して参考にしてください。
女性の活躍推進企業データベース
女性活躍推進法に基づき、全国の企業が女性の活躍状況について公表しています。気になる企業を検索してみましょう。管理職に占める女性の割合やさまざまな認定評価が一目でわかります。https://positive-ryouritsu.mhlw.go.jp/positivedb/
「なでしこ銘柄」選定企業
女性のキャリア促進や仕事と家庭の両立サポートなど女性の活躍を推進している企業が選ばれます。経済産業省と東京証券取引所が選定。「なでしこ銘柄」46 社が選定(令和 2 年度版)。https://www.meti.go.jp/
「くるみん」マーク取得企業
厚生労働省が子育ての支援対策を計画‧実施している会社に付与しているのが「くるみんマーク」「プラチナくるみんマーク」です。くるみん認定およびプラチナくるみん認定企業名都道府県別一覧。http://www.mhlw.go.jp/